今のままではダメ、もっとああなりたい、そうなりたいと、今の自分が最悪に感じて、否定したくなってしまうことはありますが、今の自分を否定する限り、なかなか未来が好転していきません。
向上心を持つことは大切ですが、それよりももっと大切なことは、今の自分がどうであれ完璧だと認めることです。
完全に完璧なものは無い
完璧と聞けば、仕事もできて人にも好かれてお金持ちといった、社会的に成功者と思われているポジションに立たないと完璧じゃないと、思われがちですが、完璧には答えはありません。
10人いれば10人とも完璧に対する定義は違います。似ている人は居ても、細部は違うはずです。自分が完璧だと思っている状態、ポジションは、人にとっては完璧であるとは、当てはまるとは限りません。
今を完璧と思うこと
自分が完璧だと思うことができれば、社会的世間的に不足があると感じても、それでいいのです。
例えば無職で太っていたとすると、就職しないと自分は駄目だ、太っている自分は駄目だと責めてしまいがちですが、自分を責めることでさらに、自分は駄目だと感じて元気が出なくなってしまいます。
気づきにくいかもしれませんが、自分を責める行動も人を責める行動と同じです。
その状態から就職活動、ダイエットもなかなか重い腰が上がらなくなってしまいます。精神状態も良くないことが多いので、就職活動やダイエットを始めても、思ったような結果が出にくくなってしまいます。
まずは無条件に、今を完璧だと思うことです。なかなかそう思えないとは思いますが、完璧には答えがありません。だから自分が完璧だと思えば、それが答えなんです。
無職や太っているというマイナスな状況であっても、そこでいい所を探す癖をつけていくことも大切です。無職でも助けてくれる人がいるのであれば、それだけで恵まれています。また、無職であればこれから、どのような仕事につくことも出来るという、沢山の選択肢を持つことができます。
太っていたとしても、自分が太っていることに対する劣等感を持たなければ、問題はありません。また太っている人は人に安心感を与えることもできます。
今を完璧に思うことで、今の状態をニュートラルに出来る
無職に対する劣等感、太っていることに対する劣等感でいっぱいだと、自分を責めることに拍車がかかってしまいます。
しかも私達人間は、悪いこと探しは得意で、意識しないと自分の悪いところばかりを探してしまいます。
全ての他人から否定されたとしても、自分だけは自分を肯定しないと、どんな人でも精神を保てません。人から無職、デブと罵られてつらい思いをした所に、更に自分でその今の状態を責め続けると、精神はどんどんと底なし沼に沈んでいってしまいます。
とにかく自分を救うためにも、今状態が悪くても完璧であると決めてみてください。無職、太っているは最悪だと感じるかもしれませんが、どのような最悪な状態も良い方に解釈することはできます。
世間は痩せた人をもてはやして、太っている人は良くないというイメージを発信していますが、そもそもそれらはダイエットに関する商品を売るための戦略が、少なくとも潜んでいます。
社会的世間的に言われる完璧は、人から聞いた言葉を自分なりに解釈してしまい、自分が勝手に作り出しているということも多いです。
とにかく難しく考えず、ただただ今の自分でも完璧だという思いが大切です。少なくともマイナスに傾いてしまった自分を、ニュートラルな位置に持っていくことで、心の元気を少しずつ取り戻していくことができます。
どんな状態でも完璧と思うことで認められているという安心感が出来る
私も昔は劣等感の塊でした。今もそれらは全て解消されたとは思っていませんし、人として生きている限り、ある程度はつきまとってくると思います。
でもこんな不完全だと思う状態でも、完璧だと自分に言い聞かせ続けていると、段々と今でも大丈夫だという安心感を得ることができます。
それだと向上心がないように感じるかもしれませんが、疲れているときや絶望的な時に、向上心をもてと言われてもしんどいです。
また、自分は今最悪だと思っていても、人から見ると羨ましい立場にいる可能性もあります。人はつい今の恵まれた位置を忘れてしまいがちです。
最悪な状態というものは、ただの一過性のものに過ぎません。遭遇したときは辛いですが、人生で乗り越えられないことは起こりません。それに辛さ悲しみは、時間と共に癒やすことができます。
また最悪な状態は人生を最上にするために、必要だからこそ起こることもあります。
本日もお読みくださり、ありがとうございます。