潜在意識や引き寄せ系の情報を見ていると、度々登場される体験談やメソッド、心構えやテクニックをお伝えくださる所謂「達人さん」と呼ばれる方々を拝見されると思います。
すごく理にかなったお言葉や、考え方を伝授してくださいますが、彼らの言う事をすべて鵜呑みにしてしまったり、逆に考え方が合わないため過激な批判をしてしまう等の極端な行動を慎み、「あくまでも参考」「ふんわりとこの人好きだな」「この意見は合わないけどそういう考えもある」というように、良くも悪くも極端な評価をしないことが大切です。
期待をし過ぎるとアンチになりやすくなる
その人の言葉に感銘を受けると、「この人すごい」「心つかまれた」「この人が私を救ってくれるかも」「この人の言う事が本物…」と神聖視をしてしまい熱心なファンになってしまうと、少し的外れだと思う事を言ってたり、方向性が変わったと感じるだけで、極端なアンチに陥ってしまう事もあります。
恋愛や友人関係も相手に期待をしすぎたり、相手の事を好きすぎる場合、なんかちょっとイメージと違う事をしただけで、「こういう人とは思わなかった」「こんなことする人とは思わなかった」とかってに落胆してしまう羽目になります。

例えば、スポーツ万能でかっこいいねこ田君がいるとします。かけっこも早いし水泳も得意!「きゃあー!ねこ田君かっこいい!」「スポーツなんでもホイホイこなせて素敵だわ」とねこ田君に心を奪われ、「どんなスポーツも得意なのだなと」期待を胸に抱いていました。
しかし…ねこ田君にも苦手な種目はあります。なんと彼は跳び箱が出来ません。ねこ田って猫って名前に入ってるのに、なぜジャンプできないの?とかの矛盾はとりあえず置いておいてください。仮にここでは跳び箱が出来ない設定です。
ねこ田君憧れの子は「ねこ田君跳び箱もすんなり出来るんだろうな、だってねこだもん」
けれどねこ田君は、頑張って跳び箱を超えようと思っても、上手く出来ません…
「えっ、どうして?運動得意なんじゃ…」と動揺…
「な、なんで、スポーツ得意だったはずじゃ…何か跳び箱できないってがっかりだわ、ねこ田君に憧れるのやめちゃおうかしら…」と勝手に期待して、勝手に嫌ってしまう事になります。
達人さんの意見や体験談はあくまでもその達人さんのやり方なので、自分もそのやり方が合うとは限りません。自分と似ているような人の体験談だったとしても、その人と同じやり方で同じような展開になるとは限りません。
ねこ田君のくだりのように、ねこ田君にもできないこと苦手な事があるのに、勝手に持ち上げられて勝手に嫌われてしまうようじゃ、ねこ田君自身の心も落ち着けません。勝手に期待されて勝手に落胆されてしまっては、ねこ田君もそういう人に好印象を抱きにくいと思います。
ある程度は効果が出たり、うまく行ったりすることはあるかもしれませんが、人のやり方をなぞっていると何となく違和感や、合わないなと思うところも必ずあります。人は人自分は自分なので、最終的には自分で自分を信じる力が大切になってきます。
神棚に上げたり、神聖視するものではない
達人さんたちと呼ばれる方の意見などは、参考にしたり自分に合う所を取り入れる、とりあえず話を聞いてみたい等、あくまでも参考にして自分のアップデートのために生かしていくものです。
また、達人さんが上自分は下と言うように相手と自分との間に、上下関係も作らないほうが良いでしょう。私たちはそれぞれ違う個性を持っています。達人さんの言葉がすごい、行動と結果がすごいと感じると、私はまだまだ足元にも及ばないと思ってしまいますが、誰かを上自分を下とみなしてしまうと、自分の劣ったところが目立つようになり、得意なところや自分の強みが隠れてしまいます。
ウサ吉君は足が速い所が強み。しかしうさ吉君はそれが当たり前だと感じているので、別に足が速いことが強みだと思っていません。他の人の1.5倍の速さで走れるとしても、それを過小評価してしまったり、もっと速く走れる人がいるなど自信を持てない場合、強みが陰に隠れてしまいます。
達人さんも自分を神聖視されたり、絶対視されることはそれ程望まれていないと思います。その神聖視がプレッシャーになり、彼らの活動に多少なりとも影響してしまうかもしれません。プレッシャーうんぬん対策などはされていらっしゃるとは思いますが、それでも人って些細な事で心が揺れてしまいます。
誰が上、誰が下とか考えているのではなく、達人さんもみんなも同じところに立とうよってスタンス。あなたも達人さんで私も達人さん、その立ち位置に立つことが大切です。
同じ位置にいることで関係性を対等にできる

上司と部下などの上下関係はあると思いますが、その立場を気にしすぎてしまっては関係性がギクシャクしてしまいます。関係性にひずみが出来てしまうと、流れが悪い方へ向かいやすくなります。
上司はあくまでも部下を指示したり指導する立場にいて、業務での先輩とし取り組んでいる業務を発展させるために考え動いていかなければいけません。業務を遂行させたりさらに高みを目指すには、部下をパワハラするとか考えている時間の余裕はありません。もっと仕事をよくするために時間を使うべきです。
あまりこういうことを書くときりがないし、重たい話になってしまうので、とりあえずどのような間柄の関係でもある程度、フラットな立ち位置でいるのが大事なんです。どちらにも同じくらい意見を出したり、意見を受け取る権利があります。
達人さんを神棚に上げるとか、神聖視するとか、ものすごい人と捉えるのではなく、「自分の友達」といった視点で、良いなと思ったところやフラットに話に耳を傾ける距離感が良いと思います。誰が上とか誰が下とかはありません。学びは年上の人や立派な人からではなく、赤ちゃんや子供、一見平凡な方々から気付きを得る事だって沢山あります。
そして人からだけじゃなく、気づきにくいかもしれませんが私たちの言葉や行動も、何かしら誰かの気付きのきっかけになっていることもあります。「全然そうは感じない」「そんなつもりじゃない」と思うかもしれませんが、普段意識せずにしている言動こそがあなたの持つ強みであり、宝です。
強みとか宝と聞いて、かしこまったり緊張しなくても大丈夫。そのままのあなたでそのままでいいんです。
本日もお読みくださり、ありがとうございます。